|
|
● | 生前予約はできますか? |
|
A. | 最近では自分自身の最期について決めておきたいという方が増えてきています。葬儀の内容、費用の支払い方法を決めておき業者へ預けておくというものです。いつとは定まっていない将来のことですから、更新の規定と解約の自由、ご家族の同意などいくつかの注意が必要です。 |
● | 「直葬」とは何ですか? |
|
A. | 近年、急増しているのが火葬のみ執り行う「直葬」です。火葬式ともいいますが、通夜〜葬儀告別式という形態をとらず、病院またはご自宅から直接火葬場へむかい荼毘にふす、きわめてシンプルな葬送といえます。火葬炉前での僧侶の読経を依頼することもあります。 |
● | 「密葬」と「家族葬」はどのように違うのですか? |
|
A. | 本来、「密葬」とは「本葬」(社葬、合同葬、お別れの会)を控えた方の近親者中心で執行する葬儀のことを指しましたが、現在ではお身内だけでひっそりと行うという解釈に変わってきているようです。「家族葬」は実質的な定義が難しく、小規模化とプライベート化が進んだご家族中心の葬儀といえるのではないでしょうか。 |
● | 海外で急死した場合、日本に遺体のまま連れ帰り葬式をすることはできますか? |
|
A. | 可能です。ご遺体のまま帰国する場合、エンバーミング(衛生保全、防腐処理、化粧)が施され、お棺に納められた状態で空輸されます。(国によってはエンバーミングなどの遺体保存ができないところもあり、火葬して遺骨にして持ち帰る事しか選択肢がない場合があります)基本的に、航空便や、空輸の手配は遺族でしなければなりませんが、在外公館の職員が手伝ってくれるはずです。日本国内に連絡して葬儀社に到着時間を伝え、安置場所までの搬送の手配をしておきます。 |
● | 故人は海が好きで散骨をしたいと言っていたのですが。 |
|
A. | 1991年に関係省庁から、散骨が「法の規制外」という見解が出されたことにより散骨が社会的に少しずつ認知され、最近では散骨に反対する人が少なくなってきました。手順としては(1)ご遺族の同意(2)場所の決定(3)交通手段の確保(4)遺骨の粉末化(5)実施となります。日本の場合、遺骨のすべてではなく一部だけを散骨することが多いようです。ご遺族の感情として、近くにいたい、墓に納めるべきという思いも根強いということです。 |
● | お葬式のお花は菊でないといけないのですか? |
|
A. | 何でもよろしいかと思います。確かに葬儀=菊というイメージがありますが、故人が愛でた花や色合いを表現するには他の花が相応しい場合がほとんどでしょう。宗旨に関わらずそのあたりは自由度が高くなってきています。 |
● | 父は三月五日の金曜日に亡くなりました。四十九日はいつになりますか? |
|
A. | ご逝去された日を1と数えますので木曜日ごとに七日を迎えます。七回目の七日ですので4月22日の木曜日が四十九日になります。 |
● | 三回忌は三年目のことですよね? |
|
A. | いいえ、ご逝去されてからちょうど2年目が三回忌です。法要は中陰(四十九日までの七日ごと)の七仏事。百ヵ日、一周忌、三回忌(満2年)を加えた十仏事。七回忌、十三回忌、三十三回忌を加えた十三仏事。十七回忌、二十五回忌を加えた十五仏事となります。 |
● | 神道の場合、仏式でいう法要は何というのですか? |
|
A. |
霊前祭といいます。十日ごとに二十、三十、四十、五十日祭と続き、一般に五十日祭の日が忌明けとされ、仏式の四十九日法要と同様、盛大に行われます。その後百日祭があり、年単位の式年祭になります。一、三、五、十年祭、五十年祭となります。 |
● | 父は献体登録をしていると言っておりました。それは何のことですか? |
|
A. | 献体とは、医歯学系大学における教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。献体の実行は登録者がご逝去すると登録先大学と連絡を取りあって行われます。葬儀日程の希望があればご遺体の引取日時、手順を打合せます。死後48時間以内が引取の目安ですから葬儀を執行する時間的余裕はあります。出棺後、火葬場へは向かわず登録先大学へ向かいます。ご遺体は大学の責任で火葬され1〜2年後ご遺骨がご遺族に返還されます。 |
● | 故人の遺品を形見分けしたいのですが。 |
|
A. | 形見分けは四十九日を過ぎてから行うのが一般的ですが、高価な貴金属や美術品は相続税の対象となることがあるので注意が必要です。故人より年上の方には、本人からの希望がない限り贈らないのが礼儀です。 |
● | 田舎の墓地から自宅近くの霊園に移そうと思っているのですが。 |
|
A. | 改葬の基本的な手順は、新しい墓地の管理者(寺院や霊園など)から「墓地使用許可証」「永代使用許可証の写し」または「受入証明書」を発行してもらう。→現在の墓地の管理者から「埋葬・納骨証明書」を発行してもらう。→新しい墓地の市区町村役場に申請して「改葬許可証」(人数分)の交付を受ける。→「改葬許可証」を古い墓地の管理者に提示して、寺院に「魂抜き」の供養をしてもらう。→新しい墓地に納骨する際、「改葬許可証」を管理者に提出し、改めて寺院に納骨の供養をしてもらい、新しい墓籍簿に記入される。 |
● | 初めてのことで、うちには墓がありません。お骨はいつまでに納骨しなければいけないのですか? |
|
A. | 東京近郊ですと四十九日、三十五日にあわせて納骨式をするのが一般的ですが、いつまでに納骨を済ませなければならないという決まりはありません。現状、墓所を新規購入するのは簡単なことではありません。焦って後々後悔するような場所を選んでしまう可能性もあります。いつまでもご遺骨と一緒というのはおすすめしませんが、ゆっくりと納得のいく墓所探しをされるのが良いでしょう。 |
● | 上司の義理のお母様が亡くなり弔電を送りたいのですが、呼称は何とすればいいのですか? |
|
A. | 御丈母様、御岳母様、御外母様などが由緒正しき日本語です。 |
● | 友人代表で弔辞を述べることになりました。何を述べればいいのでしょうか? |
|
A. | 弔辞は単に故人を送るのみでなく、生前の業績を称え、故人の人となりや経歴を参列者たちに伝えるのが目的です。一般にその内容は、故人への呼びかけの言葉で始まり、故人の死に対する驚きと悲しみを込めての惜別、故人の簡単な経歴と自分との関係、故人の功績や人間的長所を称え、遺族への励ましと慰め、故人の業績や遺志を継いでいく決意などを述べた後に冥福を祈る言葉で締めくくります。しかし、形式にこだわらず、故人への惜別の思いが伝わればよろしいのではないでしょうか。 |
● | 香典辞退とは知らず、友人の分までお香典を預かってきてしまったのですが。 |
|
A. | お香典を渡すことは遠慮するしかないでしょう。弊社ではそのようなときのために拝辞のお詫び状を用意しています。 |
● | 「御霊前」と「御仏前」はどう使い分けるのですか? |
|
A. | 仏教の場合四十九日前までは御霊前、その後は御仏前というのが通例です。多数の宗旨は、四十九日までは霊としてさまよっており、四十九日で仏になるという考え方によります。しかし浄土真宗では往生即成仏といい霊の存在を認めておりませんし、曹洞宗などの禅宗系でも御仏前のほうが無難とする考え方もあります。あまりこだわり過ぎない方が良いということでしょうか。 |
● | ご先祖様の位牌で仏壇の中がいっぱいになってしまったのですが。 |
|
A. | 故人一人に一基の位牌に対して、集合型の繰出し位牌というものがあります。年忌法要に便利なように、故人の戒名などを記した板を祥月命日の順に並べて一基の位牌とするものです。 |
● | 死亡記事と死亡広告は何が違うのですか? |
|
A. | 新聞に掲載される訃報告知は主に「黒枠(死亡)広告」と「死亡記事」に分けられます。「黒枠広告」は一般的に、社会面の記事下に掲載され、掲載サイズによって掲載料金や原稿制作料が必要となります。それに対し、「死亡記事」は新聞社により記事として掲載される為、掲載料金こそ必要ないのですが、掲載可否は新聞社の判断に委ねられます。 |
● | 享年は数え年で勘定するとききましたが。 |
|
A. | 本来は数え年で勘定しますが、最近では享年も行年も満年齢での表記がよく見られます。ある寺院の僧侶は「満年齢の方がなじみ深いし、わかりやすいでしょ」とおっしゃっていました。ちなみに数え年の正式な数え方は満年齢にプラス1ではありません。生まれた時点を1歳とし、以降元日を迎えるごとに1歳加えます。大晦日に産まれた子は翌日には2歳になる勘定です。 |
|
|